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  • 2017.08.17
    ピーマン 正義
    editor:ohta_iEDIT
           ohta,PalmmaisoniEDIT

    先日、ピーマンを収穫した。

    庭で育てたピーマンなので、お店に並ぶような整った色や形をしている訳ではない。

    しかし、その歪な形、黒いシミ、ぬめっとした質感とそれらの摩訶不思議な組み合わせに美しさを感じる。

     

    何故美しいのか?

     

    答えが出なさそうなことは解っているし、出たとしても大した価値もないと思っているが、趣味的に日常の様々なことからこれを探っている。

     

     

    「正義」

    1人の道にかなっていて正しいこと。

    2正しい意義。また、正しい解釈。

    3人間の社会行動の評価基準で、その違反に対し厳格な制裁を伴う規範。 (goo辞書より)

     

    読んで引っかかる点

    「人の道」とは何か?

    育った環境や国、年齢によってそのひとぞれぞれの「人の道」があるから、人や文化の数だけ正義がある、ということか?

    「正しい解釈」とあるが、個人の解釈もあれば、国単位の解釈もある。現代人の解釈もあれば、未来の人の解釈もある。

    「社会行動の評価基準」の社会行動は社会変化によるので、その規範が時間により変化する。

     

    辞書を読むと「正義」という言葉は、見る側の人、その範囲、時間、場所等により常に変化するかなり曖昧な印象がする。

     

    例えば、多くの人が共有するだろう「人を傷つけてはいけない」という「正義」がある。

    この正義を握りしめて、万引き犯の顔面をグーで殴るのはどうだろうか?

    「鼻血出した後、彼は改心し自首することになった」なら「正義」?

    「万引き犯に殴り返されて、もみ合いのすえ、思わずカっとなって犯人が所持していたナイフで刺してしまった」は不正義?

    「殴られた犯人は運悪く床で頭を打ちつけ、記憶喪失になって日常を送れなくなった」は?

    殴った意図に関わらず、運も関係するかもしれない。

     

    ここに書いてある「正義」とは線引きなので、常に「不正義」を必要としそうだ。

    このように考えると、数えたことはないが、全人類が共有できる「正義」は一つも無いのかもしれない。

    だが、実際はそのどちらでもないグラーデションゾーンがほとんどの領域を占めていそうだ。

     

    白でも黒でもない、見方によって、白にも見えるけれども黒にも見える。

    「何色に見えるのか」ということと同時に、「どこからみているか」が在る。

    自分はこっちから見て白に見えるが、あなたはそっちから見ているからグレイに見える。

    ただ、解釈を加えない事実はひとつ。

     

    あなたの正義は、私にとって不正義だが、見方によってはどちらでもない領域になる可能性がいつもある。

    線引きとそれ以外のグラデーションの認識によって、いま目の前に一つしか無い事実の見え方、自己の価値判断が大きく変わる。

     


    事実は「ピーマンがある」のみで、「美しいピーマン」は存在しない。

    意識的にでなくとも、似たような角度から捉えた者、線引きした者の中に同じような「美しいピーマン」が現れる。

     

    デザインにも、一つの正しい線、正しい角度というものは存在していないはずだ。

    相互作用の過程として、見る側に作る側の「美しいもの」の片鱗がたち現れる。

    洋服を着る側は作る側でもあると考える、常識的な線引きを取り除けば。




  • 2017.05.19
    macromauro designer interview
    editor:Palm maison MEN



    自らの頭の中を「秩序あるスラム街」と例え、独特な世界観で作品を発表するブランド "macromauro"
    今回はそのmacromauroのデザイナー"福本将之"さんにお話を伺ってきました。








    ●カバンや財布を作り始めたきっかけ、
    またバッグメーカーでデザイナー職を始めた経緯は? 
    元々、自分で使うバッグを作ろうと思って始めたのですが、なぜバッグなのかと言われれば、単純な理由で簡単だからです。
    袋に穴が空いていて荷物が入ればバッグになるので。それと、自分が欲しいバッグがなかったのも理由の一つです。 


     
    ↑デザイナーが始めて制作したオリジナルのバッグ。
    自分の為に作ったというバッグは、ganmaシリーズを彷彿とさせるデザイン。












    ●macromauroのブランド名に意味はないとお伺いしていますが、語感で決めた・造語であるなどのエピソードはありますか。 
    大学卒業後に3ヶ月程仕事をしていない時期があり、毎日ゴロゴロしてひたすら絵を描いて過ごしていたのですが、その時にふと妄想でブランドでも作ろうかなと思い、まずは名前を付けようということで自分が知っているブランドの名前をスケッチブックに書き出して、文字を分解しながら丸2日くらい考えて、macromauroという名前にしました。 


    ●秩序あるスラム街、偶然性の中にある必然性が唯一のブランドコンセプトとお伺いしていますが、デザインや製作の際に、空間や場所などから着想を得ているということでしょうか。
    それともスラム街という空間が福本さんの頭の中にあってその中で創作されているということでしょうか。少しコンセプトの部分でお聞かせいただきたいです。 
    自分は、特定のジャンルのものだけに興味があるのではなく、あらゆるモノと事に興味があります。スラム街というのは、そういう自分の頭の中の混沌としている状態を例えています。
    コンセプトというものはないのですが、混沌とした思考の中にもルールがあり、それに基づいてmacromauroはできていると思っています。


    ●他にはデザインのイメージソースはどういったものから得られていますか? 
    その時々で変わりますが、ここ3〜4年は素材でインスピレーションを受けることがほとんどです。そればっかりも嫌になってきてますが…


    ●何かの制限や表現に捕らわれない自由さという印象をブランドから受けるのですが、福本さん自身若い頃から自由に発想し行動するタイプでしたか? 
    基本的に昔からルールに縛られることは嫌いでした。
    なんでこうしないとダメなんだろうという疑問は小さい頃からあったように思います。
    ただ、行動しだしたのは23歳あたりからです。人がやっていないことをやるということは常に意識しています。









    ●ペイントシリーズの配色などはどのような形でお決めになっていますか?
    始めから配色は意識しているなど、お教えいただけますでしょうか? 
    ペイントシリーズは始めて8年くらいになりますが、未だに配色の統計はとったことはありません。
    それをしてしまうと先入観で同じものばかりできてしまうので。
    今はスタッフも作業をしていますが、特に制約はなくその時の気分で手にとった色を使うようにしています。


    ●株式会社六山水の山水という言葉から、始めに枯山水を思い浮かべたのですが、禅や仏教などに対するご興味があるのかなと思いました。そういった点を踏まえて会社名に込められた特別な意味はありますか? 
    六山水の言葉には意味はありませんが、圧倒的な力があるものに対する敬意というのが無意識に出てきたのかもしれません。







    ●オフィシャルのサイトの作りが非常に面白いと感じました。福本さんご自身でデザインしているのですか?
    また、ショップリストにある各都道府県のスケッチやコラージュなども興味を惹かれました。
    サイトは自分でアイデアを出すこともありますが、作っていただいている方がとても柔軟かつおもしろい発想の持ち主なので、その方とのやり取りの中でイメージが具体的になっていきます。 macromauroショップリストページ


    ●海外へのお取り扱いもありますが、今後海外で活動することを考えていますか? 
    ブランドの展開は勿論ですが。インスタレーションをやりたいなどなど
    興味はありますが、こちらからアピールすることは考えていません。
    共鳴できる人とご縁があれば、おもしろいことをしたいなというのはあります。


    ●カバン・財布や革小物は勿論、ブランケットなども作られていますが、
    洋服をしっかりと作りたい!などその他に現在制作したいものはありますか? 
    家具はやりたいですね。ソファー、テーブル、照明など自分の身近にあるプロダクトは
    興味があります。最近は車にはまっているので、それにまつわるものもいいですね。










    ● 今回の展示会開催のキッカケはありますか? 
    今回の展示会は写真家の石丸直人さんに作品を見せていただいた事から始まりました。
    カカオの実をストレートに撮った作品だったのですが、それがすごく良くて一気にテンションが上がりました。その勢いでその他のシリーズもアイデアが出てきてという感じです。


    ●もちろん全て自信作だと思うのですが、
    ずばり、今回の新作の中でも一番のお気に入りはありますか? 
    もちろん自分が良いと思うものしか発表しませんが、やはりカカオシリーズは一番気に入っています。
    石丸さんの写真が素晴らしいので、それに見合う表現をしなければいけなかったのですが、最終的にメッシュと白生地のどちらにもプリントして、重ねるという手法をとりました。これは良かったと思います。 

    石丸直人さんの写真をプリントしたメッシュ生地と白生地











    始まりから現在に至るまで、また未来に向けてもお話しをして頂きました。
    最後にmcromauroを生み出すデザイナーの手のひらを撮影。
    彼がどんな作品を作り続けていくのか、引き続き macromauroに要注目です。
    Palm masion sotreにて 今回ご紹介した最新シリーズも公開予定ですのでお楽しみに。


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    macromauro
    http://www.macromauro.com/

    Palm maison store by macromauro
    http://www.store.palm-jpn.com/fs/palm/c/roots-macromauro/

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Ashiya-shi Hyogo JAPAN
GUSTAVE HIGUCHIYUKO

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